エーギロカシスの形態や生態について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
エーギロカシスとはどんな生き物?
エーギロカシス(Aegirocassis)は、約4億8,000万年前のオルドビス紀に生息したラディオドンタ類の節足動物の一属。2メートルの巨体に長大な甲皮と櫛状の前部付属肢をもつ、モロッコで見つかった Aegirocassis benmoulai という1種のみによって知られている。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/エーギロカシス
エーギロカシスの形態
エーギロカシスは巨大な頭部を持つ、古生代最後のデボン紀まで生き残った数少ない恐蟹類の一種です。頭部には前部付属肢を持っていたことは判明していますが、目と口に関しては化石が未出土のため構造は不明です。頭部に続いてそれぞれ1対の鰭を持つ10節からなる胴部がありました。最終体節は小さな尾になっていました。大きさは2m前後もあったと推測されており、恐蟹類としては最大の種です。
エーギロカシスの生態
エーギロカシスは魚類が進化してきた古生代末期の海で捕食者としては競合できず、プランクトンを濾過食するプランクトンフィーダーとして生き残っていたと考えられています。
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