ハルキゲニアの形態や生態について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
ハルキゲニアとはどんな生き物?
ハルキゲニア(学名:Hallucigenia)は、約5億年前のカンブリア紀の海に生息した葉足動物の一属。細長い脚と7対の発達した棘をもつ。カナダのバージェス動物群で見つかった Hallucigenia sparsa によって知られている。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ハルキゲニア
ハルキゲニアの形態
ハルキゲニアは原始的な葉足動物で、頭部は単純な構造をしており付属肢などは見られませんでした。円柱状の胴部には10対の脚と7対の棘がありました。脚のなかでも前方の数本は触手状の形態をしていました。大きさは体長2cm前後であったとされています。
ハルキゲニアの生態
ハルキゲニアは脚を使って海底を歩いて移動していたと考えられており、海綿と同時に化石が出土することから、海綿動物を食べていたと考えられています。また、触手状の前方の脚を使って海綿の表面を削り取り、その肉片を口まで運んでいたと推測されています。
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