キリンシアの形態や生態について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
キリンシアとはどんな生き物?
キリンシア(Kylinxia[2])は、約5億年前のカンブリア紀に生息した化石節足動物の一属。中国雲南省の澄江動物群で見つかった Kylinxia zhangi という1種のみによって知られる。真正の節足動物でありながらも、アノマロカリスなどのラディオドンタ類とオパビニアに似た頭部構造を兼ね備え、初期の節足動物の進化に重要な情報を与えた古生物として注目される。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/キリンシア
キリンシアの形態
キリンシアは背甲に覆われた頭部を持ち、そこには5つの複眼と前部付属肢および口器を備えていました。25節からなる胴部は各体節に背板があり、各一対の付属肢がありました。尾部は5節の体節が合体した「合体節」で尾扇になっていました。体長は5cm前後であったと推測されています。
キリンシアの生態
キリンシアは遊泳性の活発な捕食者で、視力により餌を探していたと考えられています。尾扇の構造からもかなり優れた遊泳・旋回能力があったとされています。カンブリア紀巨大節足動物図鑑
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