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【マツムシの飼い方図鑑】生態的特長と飼育繁殖方法について博物館学芸員が解説


マツムシの生態について解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。

マツムシとはどんな生き物?

マツムシ(松虫、学:Xenogryllus marmoratus)は、バッタ目コオロギ科の昆虫。スズムシに似ているが、体長は19〜33mmとより大型で、体色は淡褐色。成虫は8月中旬から11月下旬にかけて出現する。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/マツムシ

マツムシの成虫の飼い方

マツムシは昆虫マットを厚めに敷いた飼育ケースで多頭飼育することができます。ただし、肉食傾向が強いため、共食いを避けるために動物性の餌を十分に与えます。

餌はナスなどの水分の出にくい野菜とともに動物性の餌としてドッグフードを与えるとよく食べ、また産卵数も多くなります。水分補給として昆虫ゼリーを入れておくと活発に吸汁します。

特にクワタガタムシ用の高タンパク質ゼリーは産卵誘発・共食い防止に効果的です。

なお、本種は物陰に隠れたがる習性が強いため、枯れ葉などを多めに入れておくとよいでしょう。

マツムシの繁殖と幼虫飼育

マツムシは雌雄を多頭飼育しておけば、昆虫マットによく産卵します。

卵が孵化するためには数ヶ月の低温刺激が必要となりますので、冬場は飼育ケース・昆虫マットのまま北側の日の当たらない場所で保管します。

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