ヤマキマダラヒカゲの生態について解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。
ヤマキマダラヒカゲとはどんな生き物?
ヤマキマダラヒカゲ (山黄斑日陰蝶、学名 Neope niphonica) は、タテハチョウ科・ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウの一種。北海道、本州、四国、九州、屋久島に分布する。標高500m以上の低山帯から亜高山帯で普通に見られ、森林地帯に生息する。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤマキマダラヒカゲ
ヤマキマダラヒカゲの成虫の飼い方
ヤマキマダラヒカゲの成虫は走光性があるため屋内での飼育は困難です。このため、屋外にネットで囲った飼育スペースを作る必要があります。餌は昆虫ゼリーやスポーツ飲料で代用できます。昆虫飼育ネットの設置例
画像引用:amazon.co.jp
この写真のように、昆虫(特に蝶類)を飼育するための専用ネットケースなども市販されています。
ヤマキマダラヒカゲの繁殖と幼虫飼育
ヤマキマダラヒカゲの幼虫はイネ科のササ類やススキなどを食草とするため、産卵もこれらの葉に行われます。このため、これらを鉢植えまたは切り枝を水差しにして飼育スペースに設置することで産卵・幼虫飼育も可能です。昆虫の飼い方図鑑の一覧はこちら
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