ナガサキアゲハの生態について解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。
ナガサキアゲハとはどんな生き物?
ナガサキアゲハ(長崎揚羽、学名:Papilio memnon Linnaeus, 1758)は、アゲハチョウ科アゲハチョウ属に分類されるチョウの一種。成虫の前翅長60-80mmほどで、日本産のチョウではモンキアゲハやオオゴマダラに並ぶ最大級の種類である。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ナガサキアゲハ
ナガサキアゲハの成虫の飼い方
ナガサキアゲハの成虫は走光性を持つため屋内での飼育は困難です。このため、屋外にネットで囲った飼育スペースを作って飼育します。
本種は野生では花の蜜を餌にしていますが、飼育下では昆虫ゼリーやスポーツ飲料で代用可能です。
昆虫飼育ネットの設置例
画像引用:amazon.co.jp
この写真のように、昆虫(特に蝶類)を飼育するための専用ネットケースなども市販されています。
ナガサキアゲハの繁殖と幼虫飼育
ナガサキアゲハの幼虫の食草はミカン科植物の葉です。
このため、成虫の飼育スペースに水差しにしたこれらの切り枝を入れておくと産卵します。
昆虫の飼い方図鑑の一覧はこちら
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孵化した幼虫はこれらの葉を食べて成長し、暖かい時期だと1ヶ月程度で成虫になります。
なお、本種は蛹で越冬します。
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