アシナガバチの主な種類と生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
アシナガバチとはどんな生き物?
アシナガバチ(脚長蜂、英: Paper wasp)は、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/アシナガバチ
アシナガバチの種類と特徴大きさ
セグロアシナガバチ: Polistes jokahamae
セグロアシナガバチは北海道以外の全国に分布しており、市街地でも多く見られます。黒地に黄褐色の斑紋が特徴です。体長20〜26mm。
キアシナガバチ:Polistes rothneyi
キアシナガバチは黒地に黄色が多い配色が特徴で、日本全国に分布しています。セグロアシナガバチと並ぶ大型種で、攻撃性が高い性質があります。体長20〜26mm。
フタモンアシナガバチ:Polistes chinensis
フタモンアシナガバチは日本全国に分布し、腹部に2つ黄色い紋があるのが外見的な特徴です。市街地でも比較的多く見られます。体長14〜18mm。
コアシナガバチ:Polistes snelleni
コアシナガバチはやや小型のアシナガバチで、日本全国に分布しています。市街地ではあまり見られず、林部に生息しています。体長11〜17mm。
ヤマトアシナガバチ:Polistes japonicus
ヤマトアシナガバチは本州・四国・九州に分布している中型のアシナガバチですが、生息数が激減しており環境庁のレッドデータブックにリストアップされています。背中の兜のような模様が外見的な特徴です。体長15~22mm。
アシナガバチの生態
アシナガバチはいずれの種も女王蜂を中心とした社会性のある集団で生活しており、その巣は直径10cmくらいが一般的です。
食性は肉食で、働き蜂は他の昆虫を狩り、肉団子にして幼虫に与えます。
秋の終わりには働き蜂は全ていなくなり、女王蜂だけが落ち葉の下などで越冬します。
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