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アサギマダラの生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
アサギマダラとはどんな生き物?
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アサギマダラ(浅葱斑、学名:Parantica sita)は、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの1種。翅の模様が鮮やかな大型のチョウで、長距離を移動する。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/アサギマダラ
アサギマダラの分布
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アサギマダラは日本全土から朝鮮半島・中国・台湾・ヒマラヤ山脈まで東アジアの広い地域に分布しています。また、日本列島を超えて台湾に渡るほどの長距離移動をすることで知られており、マーキングによる移動調査も盛んです。
アサギマダラの大きさ
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アサギマダラは前翅長50~60mmとタテハチョウとしてはかなりの大型種で、その大きさは中型のアゲハチョウをしのぎます。
アサギマダラの餌
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アサギマダラの成虫は花の蜜を餌にしています。幼虫の食草はガガイモ科のキジョラン・カモメヅル・イケマ・サクラランなどです。
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2齢幼虫で越冬したのち、初夏に金属光沢のある蛹となったのちに羽化します。
アサギマダラの飼育
アサギマダラの成虫は走光性があるため室内で飼育することは不可能です。屋外にネットで囲ったスペースを作り、その中に鉢植えにしたキジョラン・カモメヅル・イケマ・サクラランなどを設置すると産卵させることも可能です。
飼育下での餌は、昆虫ゼリーやスポーツドリンクで代用することができます。
昆虫飼育ネットの設置例
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画像引用:amazon.co.jp
この写真のように、昆虫(特に蝶類)を飼育するための専用ネットケースなども市販されています。
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