ウデムシの生態について解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。
ウデムシとはどんな生き物?
ウデムシ(腕虫、ウデムシ類、無鞭類、英語: amblypygid、学名: Amblypygi)は、鋏角亜門クモガタ綱に所属する節足動物の分類群の1つ。分類学上はウデムシ目(無鞭目)とされる
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ウデムシ
ウデムシの基本情報
ウデムシはなんの仲間?
ウデムシはクモガタ網ウデムシ目の生物の総称で、世界で約150種が知られています。
なお、ウデムシ目は以下の科を含みます。
ヒメウデムシ科 Charinidae
カニムシモドキ科 Charontidae
オニウデムシ科 Phrynichidae
ウデムシ科 Phrynidae
ウデムシは世界各地の熱帯から亜熱帯にかけて分布しています。なかには、温帯域に生息する種もありますが、日本には分布していません。
ウデムシの寿命は、この仲間としてはかなり長く、飼育下では10年以上生きた記録もあります。
ウデムシは他の節足動物同様に成長や新陳代謝のために脱皮を行います。
ウデムシの原産地
ウデムシは世界各地の熱帯から亜熱帯にかけて分布しています。なかには、温帯域に生息する種もありますが、日本には分布していません。
ウデムシの寿命
ウデムシの寿命は、この仲間としてはかなり長く、飼育下では10年以上生きた記録もあります。
ウデムシは脱皮する?
ウデムシは他の節足動物同様に成長や新陳代謝のために脱皮を行います。
この写真は、ウデムシの脱皮の様子をとらえたもので、左から順に脱皮直前・脱皮途中・脱皮直後です。
ウデムシはその禍々しい外見から、毒を持つと誤解されがちですが、実際には毒はありません。ただし、噛まれると大顎は鋭く力も強いため、素手では扱わないようにしましょう。
ウデムシに毒はある?
ウデムシはその禍々しい外見から、毒を持つと誤解されがちですが、実際には毒はありません。ただし、噛まれると大顎は鋭く力も強いため、素手では扱わないようにしましょう。
ウデムシの身体の構造
ウデムシは一般的な鋏角類の基本構造通り、1対の鋏角・1対の触肢・4対の歩脚の計12本の付属肢を持っています。
ウデムシの飼い方
ウデムシの飼育環境
ウデムシは樹上性で日中は木の洞などに潜んでいます。このため、飼育プラケースは背の高いものを選び、筒状の棲家を縦向きに設置します。
具体的には巻の残ったままのコルク皮などがよいでしょう。
比較的湿潤な環境を好みますので、ケースないに浅い水皿を入れるとともに、棲家の内側に垂れるように湿らせた布を設置します。水分もここから摂取します。
ウデムシは熱帯から亜熱帯の生き物ですので寒さには弱く、冬場はプラケースの下にマットヒーターを敷き、気温が25℃を下回らないように管理するようにします。
ウデムシは捕食性の生き物ですので、基本的には生き餌しか食べません。
ウデムシの餌
ウデムシは捕食性の生き物ですので、基本的には生き餌しか食べません。
具体的には餌コオロギを絶やさないように入れておけばよいでしょう。
相性の良いペアを揃えれば、飼育下での繁殖も不可能ではありません。
ウデムシの繁殖のさせ方
相性の良いペアを揃えれば、飼育下での繁殖も不可能ではありません。
産卵したメスは、そのまま腹部に抱卵します。
ウデムシは孵化後も雌親が背中に仔虫を乗せて保護する習性があります。
ウデムシは孵化後も雌親が背中に仔虫を乗せて保護する習性があります。
仔虫はやがて独立するようになりますので、餌コオロギのSサイズを与えていきます。
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