サイト内検索

足が速くなるジムマシン筋トレのやり方|下半身と体幹インナーマッスルトレーニング

足が速くなるため(走力向上)に鍛えるべき股関節周辺インナーマッスルと大腿筋群の構造・作用について解説するとともに、具体的なジムでのマシントレーニングの実施方法をご紹介します。

速く走るために重要な筋肉

速く走るための筋肉と言えば、一般的には大腿部の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングス)と考えられがちですが、最重要なのは脚自体を動かす、つまり股関節を伸展・屈曲させる股関節周辺筋です。また、脚自体を閉じる(開かないように維持する)作用のある股関節周辺筋も大切です。

そして、その次に重要となるのが膝関節を伸展・屈曲させる大腿筋群となります。

股関節を屈曲させる(脚を前に上げる)筋肉

Iliopsoas-300x259.jpeg

脚自体を前に持ち上げる(屈曲させる)動作の主となる筋肉が、股関節インナーマッスルである腸腰筋群(Iliopsoas)です。

腸腰筋群は大腰筋・小腰筋・腸骨筋の三つの筋肉から構成され、股関節の屈曲(脚を上げる)作用があります。また、股関節の外旋にもわずかながら関与しています。

腸腰筋(ちょうようきん)は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群の総称。腸骨筋と大腰筋が関連している。内臓と脊椎の間にあり、深部腹筋群とも総称され見えない筋肉の一つ。主に股関節を屈曲させる働きをする。

脊柱を前屈させる筋でもあるため「深腹筋」と呼ばれることもあり(とくにスポーツ選手やトレーナの間でよく用いられる)運動に非常に重要な働きをしている。

引用:Wikipedia「腸腰筋」

▼関連記事

腸腰筋の構造とトレーニング種目 

前述のとおり、腸腰筋群は股関節屈曲(脚を上げる)の作用があるため、走る能力が要求されるスポーツでは非常に重要なインナーマッスルです。また、日常での歩行能力にも大きく関わるので、そのトレーニングは健康作り運動としても盛んです。

具体的には、レッグレイズ系の足上げ運動種目で鍛えられます。

ケーブルレッグレイズのやり方

ケーブルレッグレイズを実施する上で大切なポイントは、腹筋がもっとも収縮する位置で息を吐ききり、さらに顎を引いて腹筋を完全収縮させることです。

また、腰への負担を避けるため、反動を使わないように気をつけることも重要です。

股関節を伸展させる(脚を後ろに上げる)筋肉

脚を後ろに上げる(股関節を伸展させる)作用を持つのが、臀筋(Gluteal muscles)です。

臀筋は、主に大臀筋・中臀筋・小臀筋の三層構造から構成されており、これに腸骨に接合する大腿筋膜張筋を加えた4つの筋肉を総称したものです。

それぞれの筋肉の持つ作用は以下のとおりです。

大臀筋:股関節伸展・股関節外旋・股関節外転・股関節内転

中臀筋:股関節外転・股関節内旋・股関節外旋

小臀筋:股関節外転・股関節内旋・股関節外旋

大腿筋膜張筋:股関節屈曲・膝関節伸展

臀筋(でんきん)とは、臀部に存在する筋肉の総称である。

構成する筋肉

大臀筋
中臀筋
小臀筋
大腿筋膜張筋

引用:Wikipedia「臀筋」

▼関連記事

臀筋群の構造とトレーニング種目 

臀筋のトレーニングは、主に最大の体積を持つ表層筋である大臀筋に対して実施され、股関節伸展(脚を後方に上げる)の動作をともなうトレーニング種目で鍛えられます。

マシンレッグカールのやり方



マシンレッグカールを実施する上で大切なポイントは、上半身を前後させたりせず、膝から先だけの動作で行うことです。これにより、負荷が体幹に逃げてしまうことが防げます。

なお、膝を曲げた位置でつま先を伸ばす動作を加えると、さらに強くハムストリングスに効かせることが可能です。

股関節を閉じる(開かないように維持する)筋肉

内転筋群(Adductors muscles)

は大内転筋・長内転筋・短内転筋・薄筋・恥骨筋の5つの筋肉から構成されており、なかでも筋力の強い大内転筋が主なトレーニング対象となります。

長内転筋は大腿部を内転させる作用と股関節を屈曲させる作用を併せ持っています。

短内転筋は、股関節の内転と股関節屈曲の補助をする作用があります。

大内転筋は股関節を内転させる作用があります。

引用:sfphes「体幹インナーマッスル図鑑」

大内転筋は股関節内転(脚を閉じる動き)の作用を主としながら、股関節屈曲にも関わり、腸腰筋群と共働関係にあります。

大内転筋(だいないてんきん、adductor magnus muscle)は人間の恥骨の筋肉で股関節の内転、屈曲を行う。

引用:Wikipedia「大内転筋」

内転筋群は脚を閉じる(内転動作)を含むワイドスクワット系種目、サイドランジ系種目、アダクション系種目で鍛えられます。

トレーニング方法としては大きく分けて二通りあり、大きく股関節を開いて動作をするワイドスタンススクワットや四股、もう一つは脚を閉じる運動があり、アダクション等を使用する。

引用:Wikipedia「大内転筋」

▼関連記事

内転筋群の構造とトレーニング種目

マシンアダクションのやり方

マシンアダクションを実施する上で大切なポイントは、股関節を閉じる動作に集中し、他の部位を動かさないようにすることです。


また、骨盤を倒して行うと内転筋群のなかでも膝関節の近くの部位に、骨盤を立てて行うと内転筋群のなかでも股関節の近くの部位に負荷がかかります。

ケーブルアダクションのやり方

ケーブルアダクションを実施する上で大切なポイントは、股関節を閉じる動作に集中し、他の部位を動かさないようにすることです。

図のように柱などを持って、身体を安定させて行うと動作に集中しやすくなります。

膝の屈曲に関わる筋肉

ハムストリングスの鍛え方

ハムストリングスは大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つの筋肉から構成される筋肉群で、膝関節屈曲の作用を持ちます。また、股関節伸展においても、臀筋と協働して作用するため、走るための大腿部の筋肉としては大腿四頭筋よりも重要視されています。

▼関連記事

ハムストリングスの構造とトレーニング種目

ハムストリングスが関与するトレーニング種目は以下の通りです。

スミスマシンフロントランジのやり方

スミスマシンフロントランジを実施する上で大切なポイントは、膝関節への負担を避けるため、膝がつま先より前に出ないようにすることです。

また、前にした脚を主動にすると大腿四頭筋に、後ろにした脚を主動にするとハムストリングスに負荷がかかります。

後ろの足を台などに乗せて行うと、高強度バリエーションの「スミスマシンブルガリアンスクワット」になります。

膝の伸展に関わる筋肉

大腿四頭筋の鍛え方

大腿四頭筋は大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節伸展の作用を持ちます。

▼関連記事

大腿四頭筋の構造とトレーニング種目

マシンレッグプレスのやり方



マシンレッグプレスを実施する上で大切なポイントは、反動を使わないように気をつけることで、これにより腰と膝への負担を軽減できます。

また、膝の向きとつま先の向きを同じ方向にすることも重要です。

マシンレッグエクステンションのやり方



マシンレッグエクステンションを実施する上で大切なポイントは、上半身を前後させたりせず、膝から先だけの動作で行うことです。これにより、負荷が体幹に逃げてしまうことが防げます。

なお、膝を伸ばした位置でつま先を手前に向ける動作を加えると、さらに強く大腿四頭筋に効かせることが可能です。

ジムマシン筋トレの順番

ジムマシン筋トレを実施する順番については下記の記事をご参照ください。

ジムマシン筋トレの順番|トレーニングの効果を最大限に高める組み方

筋力トレーニングと食事の基礎知識

筋力トレーニングを実施したら、そこで満足して終わるのではなく、トレーニング効果を最大限高める食事・栄養摂取をする必要があります。

筋力トレーニングと食事


筋トレ情報コーナーについて

当コーナーでは、ジムトレーナーを職業とするメンバーと生物学の専門知識を持つ博物館学芸員のメンバーが共同で執筆・制作した筋肉の構造・作用および筋力トレーニング各種目の解説記事を公開しています。マリンスポーツの補助としてだけでなく、あらゆる目的での筋力トレーニングに対応した内容です。


筋トレ情報コーナートップページはこちら

トレーニングギア解説

筋トレ情報コーナースポンサー様

スポンサーショップ


当コーナーでは、以下の協賛企業様よりトレーニング関係の画像および知見などを提供していただいています。また、筋トレ効果を高める各種トレーニング用品は下記リンク先をご参照ください。

株式会社ONI「武器屋.net・鬼ジム24」


株式会社ONI(武器屋.net|鬼ジム24)

MazurenkoJapan


マジョレンコ製作所日本正規輸入代理店

スポンサーリンク

スポンサーリンク
当サイトで人気の生き物種類図鑑紹介
クラゲの種類図鑑深海魚の種類図鑑
クジラの種類図鑑古代生物種類図鑑
サメ類の種類図鑑巨大生物種類図鑑
ウミウシ種類図鑑恐竜類の種類図鑑
ペンギン種類図鑑危険生物種類図鑑
クワガタ種類図鑑コケ植物種類図鑑
カブト虫種類図鑑ミジンコ種類図鑑
淡水魚の種類図鑑熱帯魚の種類図鑑
その他の生物種類図鑑の一覧はこちら

スポンサーショップ


当サイト協賛ショップ

マズレンコ製作所日本正規輸入代理店


スポンサーリンク