ノコギリザメの生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
ノコギリザメとはどんな生き物?
ノコギリザメ(鋸鮫)とは、ノコギリザメ目ノコギリザメ科 Pristiophoridae に属する、ノコギリ状の吻をもつ魚の総称。※本記事はなかでも日本近海に分布するPristiophorus japonicusに関して記載しています。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ノコギリザメ
ノコギリザメの分布
ノコギリザメは南アフリカからオーストラリアにかけての広い海域に、全10種類がそれぞれ分布しています。日本近海にもPristiophorus japonicusが分布しています。
なお、世界のノコギリザメ一覧は以下のとおりです。
Anna's sixgill sawshark|学名:Pliotrema annae
Kaja's sixgill sawshark|学名:Pliotrema kajae
ムツエラノコギリザメ|学名:Pliotrema warreni
ノコギリザメ|学名:Pristiophorus japonicus
ミナミノコギリザメ|学名:Pristiophorus cirratus
Tropical Ausutralian sawshark|学名:Pristiophorus delicatus
Shortnose sawshark|学名:Pristiophorus nudipinnis
ニシノコギリザメ|学名:Pristiophorus schroederi
Lana's sawshark|学名:Pristiophorus lanae
Aflican dwarf sawshark|学名:Pristiophorus nancyae
ノコギリザメの餌
ノコギリザメに吻はギザギザの凶器のような特殊な形状をしていますが、本種はこのノコギリを振り回し、小魚・イカ・甲殻類などの捕食対象を仕留めるという変わった習性を持っています。