オニヒトデの生態(分布・餌・寿命・繁殖など)について、生物学の博物館学芸員である筆者がフリー画像写真をまじえながら解説します。
オニヒトデとはどんな生き物?
オニヒトデ (学名:Acanthaster planci, 鬼海星、鬼人手)とは、オニヒトデ科に属する動物の一種である。オニヒトデの体表面には多数の有毒の棘が生えており、これがヒトの皮膚に刺さると毒素によって激しい痛みを感じ、アナフィラキシーショックによって重症に陥ることがあり、最悪の場合、死に至ることがある。刺された時の対応は、なるべく早くポイズンリムーバーで血液を吸引し、後に温湿布で患部を温める。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/オニヒトデ
オニヒトデの分布
オニヒトデは太平洋の亜熱帯から熱帯にかけての珊瑚礁海域に分布しており、サンゴを食害することで知られています。
オニヒトデの大きさ
オニヒトデは輻長が約15~30cmにもなる大型種です。
オニヒトデの餌
オニヒトデは小さなうちは石灰藻やデトリタス(沈降性有機物)を食べますが、成長につれてサンゴを食べるようになります。特にミドリイシ類やコモンサンゴ類を好んで食べます。
オニヒトデの繁殖(大発生)
オニヒトデは時に大発生し、食害によって珊瑚礁に大打撃を与えますが、この大発生には人間生活による排水が引き起こす海の富栄養化が原因であるとする説が有力です。
これは、本種の幼生が植物プランクトンを餌とすること、海が富栄養化すると植物プランクトンが大量発生しやすくなることが要因です。
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