透明骨格標本は、解剖学や分類学などの生物学分野で用いられてきた標本ですが、その神秘的な美しさが人気となり、最近では書籍やキーホルダーなどさまざまなグッズが販売され人気を集めています。
■透明骨格標本とは?
透明骨格標本とは、背骨のある生物=脊椎動物の骨格を観察・研究するために、特別な透明化(筋肉)と染色法(骨格)により作られる標本です。 一般的には、アルシアンブルーやアリザリンレッドといった染色材がが用いられます。主に、乾燥骨格標本の製作が困難な小型脊椎動物に用いられる手法で、解剖学や分類学などの生物学分野で重宝されています。
■透明骨格標本の作り方
透明骨格標本の作り方には、固定→染色→透明化の三段階の過程があります。
まずは、標本とする小型脊椎動物のタンパク質をホルマリンなどで固定します。
次に、軟骨組織をアルシアンブルーで染色し、硬骨組織をアリザリンレッドで染色します。
最後に、水酸化ナトリウムなどで固定した筋肉を溶かします。ただし、筋肉のタンパク質のアミノ酸基は架橋として残るため、標本の身体はつぶれずに空洞化します。これにより、筋肉部分だけ溶けてなくなり、染色された軟骨と硬骨だけが目視できるようになります。
■透明骨格標本グッズ
それでは、ここからは実際の透明骨格標本やその関連グッズをご紹介していきます。こちらが実際の透明骨格標本の一例です。このほかにもアロワナからヒラメまで、非常に多くの種類があります。
さまざまな美しい透明骨格標本を図鑑形式で紹介している書籍がこちらの二冊です。
インテリアとしてもお洒落で人気の高いアイテムが、こちらの透明標本の立体パズルです。色々な種類があります。
見る角度によって、生きている姿と透明骨格標本になった姿の両方が観察できるアイデアたっぷりのポストカードがこちらです。このシリーズもかなりたくさんのバリエーションがあります。
透明骨格標本のパズルなどもあり、楽しそうですね。