ラスボラヘテロモルファの家庭水槽での初心者向き飼い方を博物館学芸員の筆者が、長年の経験をもとに解説します。
■ラスボラヘテロモルファの特徴と飼い方
●おとなしく弱アルカリ性でグッピーとも混泳可能
適正水質:弱アルカリ性~弱酸性適正水温:22~28℃
餌の種類:テトラミンなどフレーク状配合餌料
繁殖:難しい
混泳:容易
ラスボラヘテロモルファは熱帯アジア原産のコイ科小型熱帯魚で、弱アルカリ性でも飼育でき、温和で他種のヒレをかじったりしないので、数少ないグッピーとも混泳可能な種類です。
寿命は5年ほどと小型熱帯魚としては長い部類に入りますが、水槽内での繁殖は困難です。
繁殖が困難と言っても、不可能なわけでなく、水草の裏側に産卵した事例もありますので、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
■おすすめの入手方法
●メンテされたネット販売店がおすすめ
ホームセンターなどで手軽に入手できる熱帯魚は病気のメンテや薬浴が不十分なケースが多く、そこから魚病を家庭の水槽に持ち込むリスクがあります。
熱帯魚の入手は、全国の水族館も購入利用しているネット専門店から行うことを強くおすすめします。
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■初心者向き家庭用水槽セット
●エアーフィルターor上部フィルターor外部フィルターの三択
家庭用の熱帯魚水槽セットには、大きくエアーフィルター・上部フィルター・外部フィルターの三種類のシステムがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。・エアーフィルター
もっともシンプルな水槽セット・システムでトラブルが少なく扱いやすい反面、ろ過能力は低めで週一回頻度の水換えとフィルター掃除が必要です。水草には不向きです。
・上部フィルター
もっとも一般的な家庭用水槽セット・システムでメンテナンスが簡単で、フィルター掃除や水換えも月に一回頻度でかまいません。水草には不向きです。
・外部フィルター
もっとも高性能な家庭用水槽セット・システムで水換えは月に一回、フィルター掃除は年数回でかまいません。水草を楽しむなら必須のシステムです。
これら三種類のろ過システムから、飼育したい魚の数や水草の有無で適正なタイプを決めてください。