グローライトテトラの家庭水槽での初心者向き飼い方を博物館学芸員の筆者が、長年の経験をもとに解説します。また、本種は小型カラシンとしては珍しく、家庭の水槽でも繁殖が可能ですので、その方法も説明します。
■グローライトテトラの特徴と飼い方
●繁殖が楽しめる数少ないカラシン
適正水質:弱アルカリ性~弱酸性適正水温:23~28℃
餌の種類:テトラミンなどフレーク状の配合餌料
繁殖:可能
混泳:容易
グローライトテトラは丈夫でおとなしく、混泳にも適しているので、初心者の方の熱帯魚入門の種類として最適です。
また、水質も弱アルカリ性~弱酸性まで飼育可能と幅が広く、小型カラシンとしては珍しく水槽内繁殖も可能です。
産卵は産卵ケースのなかに親魚を移して行わせますが、メスはお腹が膨らんでくるのでそれを目安にし、オスはそのメスと相性の良い個体をチョイスします。
卵は粘着性はなく、産卵箱の底に産み落とされます。産卵を確認したら、食べられるのを防ぐため、親魚は産卵箱から元に戻してください。
卵は24時間ほどで孵化しますが、強い光を浴びると発生が止まってしまいますので、水槽のライトは切っておきます。
孵化しますが仔魚は1週間ほどかけてヨークサックの栄養を吸収したのちに、餌を食べるようになります。
餌はインフゾエアが最適ですが、すり潰した配合餌料で育てることも可能です。
■おすすめの入手方法
●メンテされたネット販売店がおすすめ
ホームセンターなどで手軽に入手できる熱帯魚は病気のメンテや薬浴が不十分なケースが多く、そこから魚病を家庭の水槽に持ち込むリスクがあります。
熱帯魚の入手は、全国の水族館も購入利用しているネット専門店から行うことを強くおすすめします。
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■初心者向き家庭用水槽セット
●エアーフィルターor上部フィルターor外部フィルターの三択
家庭用の熱帯魚水槽セットには、大きくエアーフィルター・上部フィルター・外部フィルターの三種類のシステムがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。・エアーフィルター
もっともシンプルな水槽セット・システムでトラブルが少なく扱いやすい反面、ろ過能力は低めで週一回頻度の水換えとフィルター掃除が必要です。水草には不向きです。
・上部フィルター
もっとも一般的な家庭用水槽セット・システムでメンテナンスが簡単で、フィルター掃除や水換えも月に一回頻度でかまいません。水草には不向きです。
・外部フィルター
もっとも高性能な家庭用水槽セット・システムで水換えは月に一回、フィルター掃除は年数回でかまいません。水草を楽しむなら必須のシステムです。
これら三種類のろ過システムから、飼育したい魚の数や水草の有無で適正なタイプを決めてください。