太陽系第三惑星の地球の表面に暮らしていると、宇宙の壮大さを感じる機会は天体観察くらいしかありません。大きく広く感じる地球も太陽系の規模からすればとても小さなものです。その太陽系ですら、銀河系全体からすれば微小なものです。そんな宇宙の壮大さを、画像や動画などの映像とともにご紹介します。
空は高く広い?いや、薄い膜です
私たちが暮らしている太陽系第三惑星の地表から見上げる空=大気圏は、どこまで高く続くように感じられます。では、科学的・客観的に大気圏を分析すると、その厚さはどのくらいなのでしょう?
地球を直径6cmのテニスボールに例えてみましょう。大気圏の厚さは……なんと1mm……そう、無限に続くかのよう二思える空は、地球を取り巻く薄い層なのです。
それでは、壮大な宇宙の旅に出かけてみましょう。
月と地球・他の衛星との比較
まずは、地球に最も近い天体である月と地球、そして他の惑星の衛星=月の大きさを比較してみましょう。月は地球の衛星ですが、衛星としては大きく、地球より遥かに大きな惑星である木星や土星の衛星にも劣らない大きさをしています。
このため、地球と月の関係は惑星・衛星の関係ではなく、兄弟惑星(連星)とする意見もあるほどです。それでは、地球圏を抜け出し、太陽系へと進んでいきましょう。
太陽とその惑星たちの比較
太陽系には8つ惑星があります、太陽に近い順に「水星」「金星」「地球」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」です。第一惑星から第四惑星までは固体の惑星で「地球型惑星」とも呼ばれ、第五惑星から第八惑星までは気体と液体の惑星で「木星型惑星」とも呼ばれています。その大きさを比較したものがこちらの画像です。
出典:www.study-style.com
こして、こちらが各惑星の周回軌道と太陽からの距離を模式的にあらわした画像です。
この二つの画像を見ていると、太陽系のスケールの大きさや太陽の巨大さに圧倒されますね。こんな巨大に感じる太陽ですが、実は銀河系に数ある恒星のなかでは、決して大きな恒星ではありません。
各惑星の詳細記事
水星の解説・金星の解説・火星の解説・木星の解説・土星の解説銀河系・太陽と他の恒星の比較
引用:www.astronomycafe.net
こちらの画像をご覧ください。右上の太陽の直径を1として、他の巨大恒星と比較したものです。大きな恒星では、実に太陽の70倍以上の大きさがあります。
そして、このような恒星が実に2000億個も集まって銀河系を構成しています。太陽は銀河系でも外縁部にあたる付近に位置しています。図中の赤い点が太陽です。
引用:www.astro-pat.com
そして、銀河系は近隣のアンドロメダ銀河、さんかく座銀河とともに上の画像のような銀河群を形成していると考えられています(写真は大型望遠鏡で撮影された他の銀河群)。
宇宙の無限さと壮大さに圧倒されますね。
宇宙の壮大さが体感できる動画
最後に、下の動画をご紹介します。太陽系にはじまり銀河へと徐々にスケールアップしていく天体の比較の世界が視覚的にわかりやすく表現されています。天体望遠鏡のの選び方
【天体望遠鏡の仕組みと選び方・使い方】初心者・小学生におすすめの倍率別・種類別メーカー比較紹介