世界最大重量の昆虫であるマルスゾウカブトについて写真集形式で解説するとともに、20年以上、生物学学芸員として博物館施設に勤務し、昆虫が専門分野の一つである筆者が、その飼育方法についてご紹介していきます。
マルスゾウカブトの特徴
分類:コウチュウ目コガネムシ科学名:Megasoma mars
分布:ガイアナ・コロンビア・エクアドル・ペルー・ブラジル・ベネズエラ
マルスゾウカブトはアクティオンゾウカブトと並び、世界最大重量を誇るカブトムシの一種で、中南米を原産地としています。
飼育難易度は比較的低く、ブリードものが国内流通しています。
マルスゾウカブトの飼い方
基本的には国産カブトムシと同じ
マルスゾウカブトの成虫の飼育方法は、基本的には国産カブトムシと同じで、昆虫ゼリーで育てることができます。成虫寿命は数ヶ月ですが、繁殖まで考えると、昆虫ゼリーはタンパク質の多いものを与え、マットは発酵マットを使用します。
繁殖自体も難しくなく、国産カブトムシ同様に勝手に産卵している感じです。ただし、累代繁殖となると、幼虫期間が個体によりまちまちですので、成虫雌雄の羽化タイミングが合うかどうかが問題になりますが、これは基本的には運の問題です。
幼虫期間は二年ほどと長く、低温に弱いためマットヒーターなどを用いて20度以上に保つ必要があります。
なお、できるだけ低温ぎりぎりで幼虫期間を長く育てたほうが大型個体になります。
マルスゾウカブトの画像集
ネットのフリー画像から集めた写真を並べてご紹介していきますので、どうぞご覧ください。関連記事
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