太陽系第四惑星の火星について、探査機の映像をまじえて解説します。
火星の概要
火星は地球の一つ外側を周回する太陽系第四惑星で、地球によく似た構造をしています。直径は3,396kmで地球の約半分、質量は1/10ほどです。
火星には薄い大気があり、水(氷として存在)の存在も確認されています。また、火星の自転軸は公転面に対して25度程度傾いていることから、地球と同様に四季の変化があるも知られています。
火星は赤い星として知られていますが、この色は表面の岩石や砂が多くの赤錆(酸化鉄)を含むことに由来しています。また、地表には大小のクレーター、火山、峡谷といった地形が見られるほか、かつて水が流れて浸食されたような地形も確認されています。
こちらは、無人探査機のスピリット号から送られてきた火星の地表の様子です。
赤い砂の大地に大小の岩石が転がった風景が広がっています。
火星探査機スピリット号
数多くの火星の画像を送った探査機・スピリット号は、その正式名称を「マーズ・エクスプロレーション・ローバーA」というNASAの火星無人探査車です。
スピリット号は、火星探査計画である「マーズ・エクスプロレーション・ローバー計画」の一環として2003年6月10日に打ち上げられ火星に送られました。その後、2004年1月3日には火星の「グセフクレーター」に着陸、探査を開始しました。
当初の計画では、スピリット号の活動予定は3ヶ月間とされていましたが、予想外に耐久性を発揮し、2004年から2010年の通信途絶まで実に6年以上にもわたり探査を続けました。
この画像はCG合成画像ですが、赤い大地で太陽電池を動力源に探査を続けたスピリット号は、このような感じだったのでしょう。
こちらは、スピリット号から送られてきた火星の岩石の映像です。
また、この映像に写されたように、火星には大気があり、時に砂嵐が起こることも実証されました。
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