20世紀に入ってから発見された中央アフリカの奇妙で愛らしい草食動物オカピの生態を写真集形式で解説します。
■オカピってどんな動物?
●謎の残るキリンの仲間
オカピは中央アフリカの限られた地域にのみ生息する草食動物で、20世紀に入ってから発見された珍しい生き物です。
後ろ脚の美しい模様から、発見当初はシマウマの一種だと考えられていましたが、後の調査・研究でキリンの仲間であることがわかり、現在はキリン科に分類されています。
主に樹木の葉を食べており、独特の長い舌で葉っぱを絡めとり摂食します。頭部には二本の短い角もあり、顔の外見をよく観察するとキリンの仲間であることがわかります。
野生下では単独または親子で暮らしており、多くの草食動物のように群れを作ることはありません。
国内の動物園では、よこはま動物園ズーラシアが3世代にわたる累代繁殖に成功しているほか、上野動物園や横浜市立金沢動物園で飼育展示されています。