ピカチュウにそっくりなウミウシとして話題のウデフリツノザヤウミウシの分布・生態・飼育方法を解説するとともに、販売されているのか?またその場合の値段などについてまとめました。
ウデフリツノザヤウミウシの分布や生態
ウデフリツノザヤウミウシ(Thecacera pacifica)は、フジタウミウシ科に属するウミウシで、インド洋~西太平洋の水深10m前後の砂地に分布・生息しています。
その生態はまだ解明されていない部分が多いのですが、食性は藻食性で、雌雄同体であることが判明しています。
ウデフリツノザヤウミウシの動画
こちらがウデフリツノザヤウミウシの動画です。やっぱり、ピカチュウにしか見えませんね。
ウデフリツノザヤウミウシの飼育
ウミウシ類全般に言えることですが、その飼育は困難を極めます。これは、ウミウシは一種ごとに餌となるものが決まっており(特定の藻類や特定の動物プランクトンなど)、人工餌料などの代用食が使えないためです。
これは、ウデフリツノザヤウミウシも例外ではなく、本種を飼育する場合、生息地に自生する特定の藻類をコンスタントに入手しなければならず、その飼育は事実上不可能と言えるでしょう。
ウデフリツノザヤの販売と値段
筆者は水生生物の収集・展示をする生物学学芸員をしており、動物商や熱帯魚業者との情報交換を常にしていますが、ウデフリツノザヤウミウシが流通販売されている事例はいまだ見聞していません。
どうしても入手したければ、生息地におもむき潜水採集するほかありません。ですので、その値段をあえてつけるとすれば、交通宿泊費などの実費相当と言えるでしょう。
どうしても入手したければ、生息地におもむき潜水採集するほかありません。ですので、その値段をあえてつけるとすれば、交通宿泊費などの実費相当と言えるでしょう。