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自然再生とは?

自然再生とは、開発行為等にともない損なわれた環境と同じものを代償措置として作るということではなく、過去の社会経済活動等によって損なわれた生態系や、その他の自然環境を取り戻すことを言います。

この目的のために実施する事業のことを「自然再生事業」と言い、

  1. 生物の多様性確保を通じた自然との共生
  2. 地域の多様な主体の参加・連携
  3. 科学的知見に基づいた長期的視点からの順応的取り組み

といった視点を重視して実施することが必要です。

なぜ、自然再生を行うのか?

私たちが暮らす志摩市は、昭和 21 年 11 月にその全域が伊勢志摩国立公園に指定されました。
このことは私たちが長い歴史の中で地域の自然と共生し、日本の原風景とも言える美しく豊かな風景を作り上げてきたという事に他なりません。
「人間の手付かずの自然」ではなく、「人間が自然の一部として共生」することで、志摩市は古くから「御食国」と呼ばれるほど豊かな水産物に恵まれ、美しい真珠を育む地域として世界中に知られるようになりました。
陸上から英虞湾に栄養分が流れ込む一方で、アサリなどの貝類やたくさんの魚を採ることで、持続的な人と自然の共生関係が保たれていたのです。

しかし、近年では社会基盤の整備や経済活動が活発化したことにより、その関係が崩れ、英虞湾を中心とする自然環境は大きく変化してしまいました。
自然環境が保たれてこそ成立する水産業だけでなく、「自然との共生により生まれる美しい風景」、「自然が生み出す美味しい海の幸」がテーマであるはずの観光業にとっても、地域の自然を再生することが地域の振興を図る上でも必要です。